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【No.04 平成14年11月】

「“思いこみ”の世界史」を出版されました

日本アイアイ・ファンド代表、マダガスカルアイアイ・ファンド名誉会長
島 泰三

 我がファンドの理事の山口洋一さんが10月20日に勁草書房から「“思いこみ”の世界史―外交官が描く実像」を出版されました。
 私は一読してびっくりしました。氏は「マダガスカル、アフリカに一番近いアジアの国」を出版されて以来、任地の国のすべてについて本を出されてきた方ですが、これはその総集編というべきもので、同時に現在の一国支配的な国際情勢を外交官の視点から指摘して、鋭い現代文明批判になっています。
 私は深夜読み始めて、寝不足になるほど惹かれました。たとえば、ミャンマーの問題について、私はずっとアウンサンスーチーなるノーベル賞受賞者に疑問を抱いてきましたが、その問題が非常にクリアに描かれています。山口さんはミャンマー大使だった時に、朝日新聞の記者に名指しで批判されていて、私は「これは絶対に山口さんが正しい」と思っていましたが、それが実証されています。これに対して、あの記者はどう言うのだろう。
 なお、「麦」のマスター河田宏さんは、7月7日に原書房より「満州建国大学物語」を出されています。満州の建国にあたって、日本人、朝鮮人、満州人、中国人、ロシア人の5民族から同数の学生をとって、将来の満州国を背負う人材を作ろうとした実験の話です。私は困難な題材によくも立ち向かったものだと、河田さんの勇気に感動していましたが、この本もまた近代、現代の世界の混迷を鋭く問いかける書です。
 これらの質の極めて高い本を書かれた人々と知り合いであることを、私は誇りに思っています。ぜひ、いちど手にとって見てください。

 在マダガスカル日本大使館の関さんから、連絡があり、奥さんのご母堂が俳句を詠まれるということで、私に送ってくださいました。以下に、転載しますが、俳句を捧げられる気持ちをいうものは、これはまた大変であるとお伝えします。

「関さん曰く」先生の著書を、私の家内の母が拝読させていただき、その感想として俳句を詠んだとの事でしたので、併せ送付させていただきます。母は中野区に居住しております。

ドクトルアイアイ島泰三先生に捧ぐ

・満天の星 極はまれり インド洋
・星空を ひとりじめして 浜に寝む
・未だ見ぬ レムール密林の 闇を裂く
・汝れ知るや 秘境の赤き 螢火を
・ハイハイか? ノン密林の 闇深し

返歌
 深き闇の彼方より、高き声の主来る。いまだかつて人の見ざりし、その主が今。

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