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【no.40 平成29年4月】

「2017年2月 濱口光さんによるアンジアマンギラーナ保護区における活動の報告」


2016年12月の植林の結果を踏まえて

アンジアマンギーラナの基地へ行って驚きました。基地といってもごく簡易的なもので、おまけに1、2月のあの辺りは全身マヒをおこす毒を持つクモが出るのです…。
さて、2016年12月に植えた苗がどのようになっているか、その後を確認してきました。
残念なことに、植えた苗木の生存率は50%以下です。他の植林をやっている団体でも、苗の生存率まで調べたらそう高くはないと思います。しっかり根付いている苗は多くはありません。さらに、植樹したものの「どこに植えたか忘れちゃった」なんてことも…

深夜の作戦会議

苗床を確認してみると植林に使われず残っている苗があり、もったいない状況になっていました。こういった結果を踏まえて今後の植林活動について作戦会議を行い、植樹の方法を変え、「宮脇方式(混合・密植方式)」を実践することにしました。


宮脇方式とは

宮脇方式とは、生態学者の宮脇昭氏考案の植樹方法で、「その土地本来の気候風土において最終的に形成されるであろう潜在的な自然植生樹種に基づいて、植栽樹種を定め、それらの樹種のポット苗を1ヘクタール当たり30,000本~45,000本という超密植を行い、2年程度の除草管理の後、その後は間伐等も一切行わずに自然淘汰に任せて放置する」というものです。

植樹を実践いただくアンジアマンギラーナ村のみなさん



宮脇式の利点は…
1.誰にでもできる
2.植樹後、1〜2年程度の除草作業の他、その後は管理手間を要せずに自立して生育可
3.世界じゅうでの普遍性・汎用性が高い
といった点です。これならアンジアマンギラーナでもうまくいくのではないかと思い、早速実践してみました(下の画像参照)。日差しが強く地表が乾燥しやすいため、保水や日当たりも考慮して植えていきます。



結果はまた次回の報告会で…



次なる植林地

植林活動の今後

植林地として、約10ヘクタールの私有地を提供してくれる方もあらわれました。この私有地の中にはアイアイが住んでいることが確認されています。ここにも植樹をすすめていきます。
苗の種類も増やし、今年からラフィアとバオバブも加えます。また、マダガスカルでポピュラーなカシューナッツの苗も、アンジアマンギラーナ村の方が自主的に育ててくれていました。カシューナッツの苗は牛が好まず食べられない利点がありますので、これも植えていきます。


新たな問題

最近、マダガスカルにもペットブームの波が押し寄せています。ほとんどのマダガスカルのホテルでレムールが飼われています。観光客に餌付けをさせたりするのが目的です。
もちろん野生のレムールを連れてきて飼うことはいけないことなので、裏庭に住み着いているといった体を装っていたりします。が、実際は野生のレムールがつかまえられ、2000円くらいで売られているのです。
タマタブ付近のホテルではアイアイが飼われていることが確認されました。実際、アイアイ餌付けツアーも組まれています。このようなブームが続けば、ただでさえ絶滅寸前のレムールたちが絶滅してしまう日がもっと早くきてしまうことになりかねません。
島泰三先生はこういった流れに対し、先頭に立って「いけない!」と声をあげています。保護活動を続けていくうえで、この問題は皆で考えていく必要があると思います。

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